「で、エビデンスは?」にムカッときた時の対処6つ 「心の中では相手を言い負かす」を実践しよう

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自らを「実践カウンセラー」と呼ぶ心理カウンセラー・下園さんのイライラ・怒り対処の経験とは? (写真:mits/PIXTA)
「コロナ禍2年が経ち、潜在的なイライラや怒りをためている人が増えています。感情の取り扱い方を知らないことによる、社会的なトラブルも増えてくるでしょう」と危惧するのは、心理カウンセラーの下園壮太さん。近著『自衛隊メンタル教官が教える イライラ・怒りをとる技術』では、「怒り」の取り扱いかたを余すところなく紹介している。自らを「実践カウンセラー」と呼ぶ下園さん自身の、イライラ・怒り対処の経験について聞いた。

威圧的な受講者にムカッ

怒りや不安などの感情に、どのように対処したらよいのか? このようなニーズに応えて、私は各地で「感情のケアプログラム」講座を開き、具体的なスキルをお伝えしています。あるとき、その講座の1つで、私自身が「怒り」を感じる出来事に遭遇しました。

その日、参加者の1人に、医療関係者がいらっしゃいました。その方はやや威圧的な態度をとる人。グループディスカッションでも自分の意見を論理的に語り続け、ほかの人を黙らせてしまうような雰囲気がありました。

私は気にかけつつ講座を進行。ところが話をしている途中で、その方は遮って、

「その話にエビデンス(データによる裏付け)はあるんですか」

と質問してきたのです。私は内心、ムカッとしました。

「あ、僕は、あんまりエビデンスというものを重要視していないんです」

「はあ、そうなんですか」

その人は腕を組んで、明らかに不服そう。この瞬間、私はこの方を論破しようかと思いました。エビデンスは日ごろから考えているテーマであり、またエビデンスの有無よりも、あなたの、その受講姿勢こそ問題だと言いたかったのです。

しかし、次に思ったのは「とりあえず、この場はいなしておこう」。

怒りを感じたら「受け身」の姿勢で、対象からひとまず距離を取る。日ごろから、受講生に教えているスキルでもあります。

私は気を取り直して話を続け、その日の講座は無事に終わることができました。

しかし講座後、アンケートを見ると、ほかの方は大変満足しているのに、その方だけは「高いお金を払っているのに、根拠のない話をされた」とエビデンスの件で不満を書いていたのです。私は再び、強い「怒り」を感じました。 

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