「で、エビデンスは?」にムカッときた時の対処6つ 「心の中では相手を言い負かす」を実践しよう

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さて、先ほどの講座の帰り、まず私は電車の中で音楽を聴いて、感情が収まる時間をとりました(プロセス①離れる、②疲労のケア・休憩)。

最寄り駅から自宅までは15分の徒歩。歩きながら、怒り(警備隊長)の報告を聞きました(プロセス③感情のケア)。

すると、その人というよりも、「エビデンス」という言葉に、怒りが乗っかっていることに気がつきました。私は日ごろから、エビデンス信奉の風潮をあまり好ましく思っていないのです。

その気づきを得たうえで、さらに怒り(警備隊長)の声を聞き、イメージの中で反撃を開始。心の中で、ぐうの音も出ないくらい、彼を言い負かしてみました(プロセス③感情のケア・防御、反撃シミュレーション)。

すると感情が少し落ち着いてきたのを感じました。さらに「まあ、彼にとっては面白くないであろう講義を1日受けて、逆にかわいそうだったよな」という感想も、実感として浮かんできたのです。

次の日。スタッフとの打ち合わせの場で、「昨日、こんなことがあってね……」とため息混じりに報告をしました(プロセス③感情のケア・愚痴と味方工作)。信頼しているスタッフから「それはひどい人でしたね。先生も大変でしたね」とねぎらいの言葉をもらえると、気持ちはさらに落ち着いていきました。

「心の中で相手を言い負かす」うちに気づいたこと

3日後。仕事帰り、駅からの道で、また怒りの場面が思い出されました。

このケースの場合、特に現実問題の対処を考察(プロセス④現実的対応)する必要はありません。

そこで、もう一度プロセス③を繰り返してみることにしました(プロセス⑥繰り返し)。再び怒り(警備隊長)の声を聞き、反撃シミュレーションを開始。彼を言い負かすイメージをしつつ、改めて出来事を検証しました。すると再び「エビデンス」という言葉が思い出されたのです。

「彼は講座の中で複数回、その言葉を使っていたな。私は“エビデンスはありません”と答えたけど……」

そのとき、ふと思い出しました。私のスキルには大学とコラボしてきちんと研究したエビデンスがあるのです。あるのに「ない」と私は答えていました。

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