強気の計画を掲げる一方、会見では反省の弁を口にした似鳥会長。コロナ禍でも快進撃を続けてきたニトリを何が苦しめているのか。
似鳥昭雄会長の執念がにじみ出る発表だった。
ニトリホールディングスは3月31日、2023年3月期の業績計画を発表した。連結売上高は9636億円(前2022年2月期対比で18.7%増)、営業利益は1506億円(同8.9%増)を見込む。
同時に、決算期を2月から3月末に変更すると発表。今期は13カ月11日が対象となる。単純比較はできないが、12カ月換算でも「増収増益の計画」(財務経理部の善治正臣ゼネラルマネジャー)という。達成できれば、実質的な36期連続の増収増益となる。
コロナ禍でも連続記録の更新に意欲をのぞかせたニトリ。だが強気の計画とは裏腹に、足元の経営環境は同社にとって最悪ともいえる局面を迎えている。
値下げ販促もむなしく計画は未達に
「売り上げが(会社計画から)大幅にマイナスとなり、たいへん申し訳ない。今後は目標割れがないよう、有言実行していきたい」
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