「過剰な円安」で迫られるアベノミクスの後始末 「貧しい日本」という国難が現実化しつつある

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9年前、円安を巻き起こして大歓迎された黒田日銀の異次元金融緩和。ところが今や、その円安で国民からブーイングを浴びている。

(写真:つのだよしお/アフロ)

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連休明けの5月9日、ドル円レートは20年ぶりとなる1ドル=131円台をつけた。

約30年にわたり平均賃金が上がらず、右肩上がりの世界の中で取り残され続けた「安い日本」。今年はさらに急速な円安進行が追い打ちをかける。円安(円の購買力低下)で、日本の製品・サービスや労働力は海外から見ればさらに安くなるからだ。

物価変動を加味して調整された円の価値(実質実効為替レート)は今や1970年代初頭と同程度の低さ。「貧しい日本」という国難が現実化しつつある。

なぜ過剰な円安に?

だが、今起きている大幅な円安は、長期の経済的均衡の視点からは説明がしにくい。

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