為替相場に激震が走った。日銀の政策修正への観測から一気に円高ムードが高まる。11月13日時点の151円92銭から1カ月足らずで10円振れた。果たしてその持続力とは。

12月7日のドル円相場は、一時141円台後半と4カ月ぶりの安値まで急落した。
植田和男日銀総裁の参院財政金融委員会における発言がトリガーになっているのは間違いなさそうだが、アメリカの11月ADP雇用統計の弱い結果や、IMF(国際通貨基金)高官による日銀への利上げ要請とも取れる発言など、短期間に複数の円買い材料が重なり、アルゴリズム取引を巻き込んだフラッシュクラッシュ(瞬間的な急落)に至ったと考えるのが妥当だろう。
同じ期間、日次で確認できるICEのドルインデックス(主要6通貨に対するドルの価値)はさほど下落していないことから、今回の動きは円を対象とした投機的取引であった疑いは強い。これほどの値幅を持った動きが持続力を持つことはないだろう。
「チャレンジング」=マイナス金利解除なのか
チェックすべき論点は多いが、やはり注目は12月7日の参院財政金融委員会において植田総裁が「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と述べたことの真意である。
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