円安の加速でも「為替介入」が困難な根本理由 JPモルガン・チェース銀行の佐々木融氏に聞く

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市場では為替介入観測が高まっているが、「円売り介入」と「円買い介入」の決定的な違いを認識しておく必要がある。

3月28日は1日で円相場が3円も動いた(写真:時事)

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ウクライナ危機以降、「有事の円買い」となるどころか、円安が加速している。この動きはどこまで続くのか。そして、1998年以来の為替介入はあるのか。
為替市場に精通するJPモルガン・チェース銀行 市場調査本部長の佐々木融氏に聞いた(インタビューは3月29日)。

 

――円安がなかなか止まりません。3月28日には日本銀行が10年債の目標金利が0.25%の上限に近づいたことで、指し値オペを行ったところ、1ドル=122円台から125円台まで円安が進みました。この動きをどう見ますか。

基本的に実需による動きで、輸入企業の円売りとか、ポートフォリオ運用における円売りだ。円安が日本市場の時間帯に進んでいること、IMM(シカゴ・マーカンタイル取引所の先物取引)市場の円売りポジションはそれほど積み上がっていないことから実需の動きだと思う。

もちろんドル円相場と日米金利差との相関はある。だが、日本の10年金利が上がっても、日米金利差に与える影響は小さいので、日銀の「指し値オペ」はさらなる円売りの口実になっただけだと思う。

――今、123円に戻っています。いったん止まるのでしょうか。

円は実質実効レートで見ると1972年以来50年ぶりの安値。購買力平価からの乖離でみて、ドル円が最も割高だったのは1982年ごろだが、現在も同じ程度の乖離になってきているので、いったんの節目だと思う。

ただ、前述のように実需の動きなので、ここから先、投機が乗ってくるともっと円安が進む可能性があり、不気味だ。いずれにしても今の円安はよくない。

今は泣きっ面に蜂の状態

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