「部下に嫌われている?」悩んだら試したい攻略法 心理学の「返報性の法則」をうまく利用しよう

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よほど心が強い人でない限り、自分のことを嫌っている人や嫌っていそうだと感じる人とコミュニケーションを取るのは簡単ではありません。

その結果、相手と目標に向かって話をするどころか、「こんな言い方をしたら嫌がられないか」「この話題は興味がないのではないか」となって、率直に議論することができなくなってしまうのです。

逆に、相手に好かれていると思うと、目標ベースの話はしやすくなります。相手に好かれることを目的に関係性ベースのコミュニケーションを取るのではなく、相手に好かれていると思い込んだうえで、目標ベースのコミュニケーションを取ります。

するとどうなるか。相手は、たとえあなたのことを嫌っていたとしても、目標ベースの話題には乗らざるをえません。

どうしたらもっと売上が上がるか?
どうしたらもっとお客様に喜ばれるか?
どうしたらもっとコストダウンができるか?
そのためには私たち組織は何が問題か?
どうすれば目標達成できるようになるか?

「好かれている」と思い込んで接する

好かれていると思い込んだ姿勢で目標ベースの話題を振り、話をするのです。すると、相手も子供ではありませんから、仕事上の大事なテーマとして議論には乗ってくれるでしょう。声のかけ方、話し方、意見の受け止め方を、「自分は相手のことが好きだ」という気持ちで接してみたらどうでしょうか。

相手は「自分に対して好感を持ってくれている」「自分を理解しようとしてくれている」「自分を尊重してくれている」と感じるでしょう。そのような態度で接する相手を、人は嫌いになることはできません。

心理学で「返報性の法則」と呼ばれる実験があるのですが、人は好意を寄せられた相手には好意を返そうとする心理欲求が証明されています。この返報性の法則は、実に恐ろしい真理です。

・良いことをしてもらったら、お返しがしたい
・嫌なことをされたら、仕返しをしたい
・好きだと言ってくれる相手のことを好きになる

まるで写し鏡のように、あなたの態度が相手に移管してしまうわけです。上司と部下の関係に限らず、どんな人間関係でもこの返報性の法則が存在します。

あなたが接するように相手も接するようになる。そうであるならば、嫌われているかもしれないと思って接するのではなく、好かれていると思い込んで接するほうが、関係性が改善する可能性が高いということです。

目標を掲げ、目標達成の協力を仰ぐ。相手が自分のことを好いている、自分は相手のことを好いていると思い込んで目標ベースのコミュニケーションを取る。そうすれば徐々に変化が現れるはずです。

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アルファポリスビジネス編集部

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