昭和は御法度で、令和は推奨? 激変する「社内恋愛」事情…ノジマの“NOJIKON”などに見る、企業主導の社内婚活イベントの狙いとは

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(写真:mits/PIXTA)

ノジマは、2024年11月15日に社内婚活イベント“NOJIKON”を開催しました。2017年に社員の発案で始まり、コロナ禍の中断を挟んで5回目の開催。過去5回のNOJIKONで出会った38組がカップリングし、そのうち2組が成婚しているとのことです(ノジマのプレスリリースより)。

ノジマに代表されるように、企業が自社社員の社内恋愛・社内結婚を促す動きがあります。

昭和の時代に社内恋愛はご法度だった

社内恋愛・社内結婚の現状や今後について考える前に、過去からの流れを振り返りましょう。昭和の時代から1990年代まで、日本では社内恋愛は原則禁止でした。就業規則などで禁止をうたう企業もありましたし、規則はなくても社内恋愛をオープンにできない雰囲気でした。

40年に渡って食品メーカーの人事部門で働いてきたS氏は、往年の社内恋愛事情を次のように述懐します。

「当社では、1990年頃まで社内恋愛は禁止でした。職場の風紀を乱すというのが、その理由です。交際が発覚した場合、女性に退職を迫るか、同じ部署ならどちらかを別の部署に異動させるなど処分していました。当社だけでなく、他の大手企業もだいたいそんな感じでした」

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