「自転車での通勤・通学に便利」な東京都内の駅トップ300、"狙い目"は湾岸エリアと多摩東部

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
自転車が停めやすい東京都内の駅はどこか、ランキングにまとめた。写真は23区で108位に入った亀戸駅(写真:node/PIXTA)

4月も3分の1が経過した。入学や就職などで今春から新生活を始めた人をはじめとして、通勤・通学ルートについて悩んでいる人は少なくないのではないだろうか。とくに東京都内の場合、近隣に複数の駅があり、どの駅の利便性がいいのか、判断しかねている人もいそうだ。

利便性の面で重要な要素の1つとなるのが「自転車の停めやすさ」だろう。めったに使わない駅まで自転車で来たまではいいが、駐輪場が見つからず、四苦八苦した経験をした人も多いのではないか。その場合、最寄りではなく、1つ先の駅まで自転車で向かったほうがいいケースもありそうだ。

そこで本記事では、東京都がまとめた「都内における駅前放置自転車の現況」令和6年度調査を基に、東京都内にある600超の鉄道駅の中から、駅周辺(おおむね半径500メートル以内)の駐輪場の収容能力に余力がある駅を23区から200駅、東京都下で100駅をピックアップ。「収容余力」の高い順にランキングにまとめた。

なお、市区町村の境界付近にある駅は自治体ごとにカウントしている。逆に、近隣に異なる路線の駅が複数存在している場合は、複数の駅を1つの駅とみなして調査しているケースがある。

収容能力に対する「放置台数」の水準に注意

東京23区では、築地市場駅や国際展示場駅、有明駅、お台場海浜公園駅など、湾岸エリアの駅が上位に並んだ。バスの交通網が発達しており、通勤や通学に自転車を使う人がそれほど多くないのが、駐輪場の収容余力につながっているのかもしれない。逆の見方をすれば、バスの混雑ぶりに嫌気が差している人は、自転車に切り替えてみると効果的といえそうだ。

都下では、狭間駅や古里駅、川井駅など、西部の丘陵・山間部のエリアが上位に入った。土地のアップダウンが激しく、自転車での通勤・通学には向いていないのかもしれない。そうしたエリアを除くと、三鷹市や調布市など多摩東部の街が目立つ。これらの地域もバス交通網が発達している地域で、自転車通勤・通学は意外な盲点になっているようだ。

本ランキングで注視しておきたいのは「放置台数」の数値だ。収容能力に対して放置台数が多くなっている場合は、その駅の駐輪場が使いにくかったり、治安面で懸念があったりと、ネガティブな要因が考えられる。本ランキングはあくまでも収容余力に注目してまとめたものであるため、実際に自転車で利用する際は駅周辺の状況を確かめたうえで行動に移していただきたい。

次ページまずは23区内の駅1~50位
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事