さて、人狼ゲームは人間のなかに紛れた人狼を探すために議論する複数人向けの遊びなわけです(本作では「グノーシア」と呼ばれる人狼的な存在を見つけ出すのが目的)。しかしこれを1人で遊ぶとなると、どうなるのでしょうか? 『グノーシア』では、さまざまなキャラクターとコマンドで議論をしていくことになります。
実際のプレイ方法はシンプルで、「疑う」「かばう」などの行動を選択するだけ。その行動によって各キャラクターは誰を疑うのか、あるいは誰を信頼するのか変化していきます。そして最終的に投票を行い、最多数を獲得してしまった人がコールドスリープ(人工冬眠、人狼ゲームにおける縛り首に)されるのです。
ただし、議論のすべてがプレイヤーの思いどおりになるわけではありません。本作のキャラクターはそれぞれ個性があり、直感で誰がグノーシアかわかってしまう人もいれば、極めて論理的に答えを求める人もおり、あるいはうそが苦手ですぐグノーシアであることがバレてしまうような人もいます。
この個性豊かなキャラクターが『グノーシア』の大きな魅力です。見た目はかわいいけれどもどこか恐ろしさも感じさせる「SQ」、どう見てもグレイ型宇宙人なのに自称人間の「しげみち」、しゃべるイルカの「オトメ」、無口なのに議論できる美少女「ククルシカ」など、バリエーション豊か。舞台は未来の宇宙船なので、われわれの常識では測れないキャラクターだらけなのです。
1プレイ最大15分、ループを繰り返して真相へ
本作ではいわゆる「役職」が用意されています。誰がグノーシアなのか一晩に一回調べられる「エンジニア」、コールドスリープされた人の役職がわかる「ドクター」などがいるため、それを手がかりにグノーシアを見つけだしていくのです。
しかし、グノーシア側もうそをついてこれらの役職を詐称することが可能です。はたして誰が本当のことを言っているのか? あるいはいかにうまくうそをつくのか? 論理的にしっかり考えないと答えが見えてこないことも、答えがわかってもみんなの意見がまとまらなくてグノーシアを排除できなかったりすることもあるでしょう。
ちなみに、本作は1プレイ最大15分程度で終わります。「それだとあまりにもあっさりゲームが終わってしまうのでは?」と思うかもしれませんが、ご安心ください。本作の主人公はなぜかループに巻き込まれてしまっており、毎回条件が変わるグノーシア探しの繰り返しから逃れられないのです。
そして、このループから脱出することも本作の目的のひとつ。ループから逃れるには情報を集めるのが重要で、各議論でさまざまな行動をとって各キャラクターの秘密を探っていくことになります。
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