「1回15分で遊べるのに内容は超壮大」凄いゲーム たった4人で制作、ドハマリする「グノーシア」

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

例えば「ジナ」というキャラクターは一見するととても地味な女性です。しかし芯の強さを隠し持っており、時にとんでもないことを行います。女性にセクハラばかりする「沙明」はひどい人間に見えますが、とある過去を持っていたりするのです。

(画像は『グノーシア』公式サイトより)

議論をしながらループを繰り返すと各キャラクターのストーリーもどんどん明らかになり、彼らに愛着が湧いてくるでしょう。1人で遊ぶ人狼ゲームですが、『グノーシア』を遊んでいるときは決して孤独ではないのです。

ちなみに、ゲームを繰り返すと経験値が獲得でき、主人公の能力を上げることができます。能力が上がればうそを見抜けるようになったり、敵から狙われにくくなったりと議論がやりやすくなるので、人狼ゲームが苦手なプレイヤーでも遊びやすくなっています。

「1人で遊ぶ人狼ゲーム」としての特別な体験

(画像は『グノーシア』公式サイトより)

すべての情報を手に入れたとき、プレイヤーはループから脱出することができます。このとき見事に伏線が回収されるうえ、ゲームでしか描けないストーリー体験になっているのも『グノーシア』の大きな魅力です。

やはり『グノーシア』は1人用なので通常の人狼ゲームとは違う部分もいろいろあるのですが、その代わりに1人で遊ぶからこその特別な体験が得られるのです。人間とのコミュニケーションはありませんが、キャラクターたちと触れ合える時間があると表現できます。

人狼ゲームを何度も楽しんでいるとキャラクターたちに愛着が湧き、謎めいたストーリーが徐々に明らかになっていく。

真相が判明したとき、きっと「こんな壮大な世界をたった4人で作り上げたのか!」と驚くことでしょう。

・遊べるゲーム機:PS Vita、Nintendo Switch、PC
・公式サイトはこちら

前回:人間模様を描きすぎ「怪作になったゲーム」の正体
前々回:ゾンビゲームなのに「感動で震える」超傑作の魅力

渡邉 卓也 ゲームライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事