例えば「ジナ」というキャラクターは一見するととても地味な女性です。しかし芯の強さを隠し持っており、時にとんでもないことを行います。女性にセクハラばかりする「沙明」はひどい人間に見えますが、とある過去を持っていたりするのです。
議論をしながらループを繰り返すと各キャラクターのストーリーもどんどん明らかになり、彼らに愛着が湧いてくるでしょう。1人で遊ぶ人狼ゲームですが、『グノーシア』を遊んでいるときは決して孤独ではないのです。
ちなみに、ゲームを繰り返すと経験値が獲得でき、主人公の能力を上げることができます。能力が上がればうそを見抜けるようになったり、敵から狙われにくくなったりと議論がやりやすくなるので、人狼ゲームが苦手なプレイヤーでも遊びやすくなっています。
「1人で遊ぶ人狼ゲーム」としての特別な体験
すべての情報を手に入れたとき、プレイヤーはループから脱出することができます。このとき見事に伏線が回収されるうえ、ゲームでしか描けないストーリー体験になっているのも『グノーシア』の大きな魅力です。
やはり『グノーシア』は1人用なので通常の人狼ゲームとは違う部分もいろいろあるのですが、その代わりに1人で遊ぶからこその特別な体験が得られるのです。人間とのコミュニケーションはありませんが、キャラクターたちと触れ合える時間があると表現できます。
人狼ゲームを何度も楽しんでいるとキャラクターたちに愛着が湧き、謎めいたストーリーが徐々に明らかになっていく。
真相が判明したとき、きっと「こんな壮大な世界をたった4人で作り上げたのか!」と驚くことでしょう。
・公式サイトはこちら
前回:人間模様を描きすぎ「怪作になったゲーム」の正体
前々回:ゾンビゲームなのに「感動で震える」超傑作の魅力
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら