子どもが自主的に動く!「習慣化」5つのポイント 毎日、無理のない範囲で継続することが大事

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(4)毎日やる

習慣化のコツの1つは、「毎日やる」ことです。つまり、例外を作らないということです。

歯磨きが続けられる理由の1つは、「毎日しているから」が考えられます。例えば、土日は歯磨きしなくていいのであれば、月曜日は歯磨きが大変です。「はぁ、また今週も歯磨きか」と感じ、気合でも入れなければできません。しかし、曜日に関係なく歯磨きしていると、そのような気合も努力もなく継続できます。

続けたいことに例外を作ってしまうと、そのたびに努力が必要になり、モチベーションを高めなければ実行できません。ですから、片付けも宿題(勉強)も習慣化させたいのであれば、短い時間でいいので、毎日やったという実績を残していきます。

モチベーションを保つ工夫

(5)データの見える化

習慣化させるまでは一定期間やり続ける必要がありますが、なかなかそれが難しいということもあります。したがって、習慣になるまでは、「やりたくなる気持ち(モチベーション)」を高める必要があります。そこで、データで「見える化」するのも手です。

たとえば、減量するためのデータ計測。毎日体重を測り、それをグラフにして見える状態にすることで、もっと頑張ろうという気持ちになり、それが継続を支えていったりしますよね。

子どもの片付けや宿題であれば、片付けを1回やったら1ポイント、宿題をやったら3ポイントというようにポイント化し、それをグラフにして、見える化していく方法もあります。すると、片付けや宿題はやりたくないけども、ポイントを増やしていきたいという「動機対象のすり替え」が起こり、一定期間継続できるようになるという仕掛けです。習慣化できてしまえば、あとは、やらないときのほうが落ち着かない感情が出てくるため、その後は習慣の力によって、自ら行うようになっていきます。

以上、5つの習慣化のポイントをご紹介しました。

習慣化がもたらす効果としては、「継続は力なり」という言葉どおり、力がついてきたり、周囲から褒められたり、自己肯定感が高まったり、さまざまなものが考えられます。それがさらに自主性を高めていくという好循環になることもあります。

今回ご紹介した5つ、すべてを行う必要はありません。いくつかの組み合わせで実行してみてください。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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