スーパーゼネコンの業績が足もとで急激に落ち込んでいる。中でも大林組の利益急落の背景には「ある特別な事情」が絡んでいる。
「低利益、みんなで渡れば怖くない」
スーパーゼネコンのある広報担当者は8月上旬、ゼネコン大手各社の決算を見て、自虐気味にそうつぶやいた。
上場するスーパーゼネコン4社の業績が落ち込んでいる。大成建設は8月5日、今2022年3月期第1四半期(2021年4~6月期)の営業利益が前年同期比80.7%減の33.8億円になったことを公表した。大林組、鹿島、清水建設もそれぞれ、前年同期に比べて大幅な減益になった。
各社の利益が急落した理由は、受注競争の激化により建築事業の採算性が下がったこと、さらに前期ほどの大型工事がなく、土木の利益率が低下したことなどだ。ところが、大林組に関しては「ある特別な事情」が絡んでいる。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら