ゼネコン・建設業はこれまで、幾度もの不況に見舞われてきた。1990年代のバブル崩壊、2005年の姉歯・元一級建築士によるマンション耐震偽装問題の発覚、そして2008年の世界金融危機――。
業界を揺るがす大イベントの後に訪れた冬の時代には、建設業者の大型倒産が相次ぎ、そのあおりを受けて多くの下請け業者も破綻に追い込まれた。現在のゼネコン・建設業者数は46万業者と、ピーク時である1999年度の約8割の水準にまで減少している。
2015年以降は東日本大震災の復興や東京五輪需要が活況となり、業界各社はその波に乗った。受注高も完成工事高も増え、業界全体の利益率は右肩上がりになった。2018年度の大手建設会社の営業利益率は7.9%と、2014年度の2.4%から5.5ポイントも上昇した。
新型コロナで相次ぐ工事先送り
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