再編の機運が高まりつつあるゼネコン界において、「台風の目」と目されているのが大手ゼネコンの前田建設工業だ。同社のキーマン、岐部一誠氏に聞いた。
「総合インフラサービス企業」を目指す
――共同持ち株会社設立の狙いは?
建設業などインフラ関連の業界にルールチェンジが起きるのではないか、あるいは起こすべきだと考えている。そのルールチェンジを牽引する会社になりたい。
前田建設と前田道路、前田製作所がホールディングスの傘下に入る新しい体制によって、インフラ運営の上流から下流をワンストップでマネジメントする「総合インフラサービス企業」を目指す。
持ち株会社化はゴールではない。これを機会にさらにパートナーを増やし、日本だけでなく海外でもインフラ経営やインフラサービスを展開する狙いがある。
私は社長という役職で仕事をすることになるが、マネジメントだけでなく、率先垂範のリーダーとして組織を牽引していきたい。「戦場のリーダー」と表現すると大げさかもしれないが、プレイングマネジャーとして経営に当たっていきたい。
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