スーパーゼネコンが中心になって発足した技術連合組織「RXコンソーシアム」。独立独歩の会社が少なくないゼネコン界で異例の動きは何を意味するのか。キーマンに聞いた。
スーパーゼネコンの鹿島、竹中工務店、清水建設を幹事とする建設会社16社は9月、技術連合組織「RXコンソーシアム」の設立を発表した。16社は共同で建設ロボットやIoT分野の開発、普及に挑む。
16社の売上高を合計すると、ゼネコン・建設業界全体の20%近くを占める。江戸・明治時代に創業し、創業家が経営の中枢を担う独立独歩の会社が少なくないゼネコン・建設業界において、このような大型の技術連携組織が誕生するのは異例のことだ。
RXコンソーシアムは人手不足や生産性の低さなどを解決するきっかけとなるのか。幹事3社(鹿島、竹中工務店、清水建設)提携のまとめ役を担い、RXコンソーシアムの初代会長に就いた鹿島の伊藤仁専務執行役員に、設立経緯や今後の展開を尋ねた。
増え続けるコンソーシアム参加企業
――RXコンソーシアムはゼネコン16社でスタートしました。スーパーゼネコンだけでなく、戸田建設や前田建設工業など大手・準大手クラスも軒並み参加する大型の組織です。
10月に行われた第1回の運営委員会で、さらに2社加わることが決まった。11月下旬の2回目の運営委員会でも、もう1社加わることが確実だ。飛島建設、東洋建設、矢作建設工業の3社で、19社連合になる。
それ以外の2社からも問い合わせが来ている。設立時はゼロだった協力会員(通信、ソフト開発といったゼネコン以外の企業)についても、約10社から問い合わせが来ている。
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