家庭でしっかりと問題を共有し、守らなければならない決め事を作ることで、未然に問題を防げることも少なくないはずです。
重要性の判断をしないという致命的ミス
では次に、2つ目の理由についてお話します。それは「勉強方法に問題がある」ということです。簡単に言ってしまえば、勉強している大半の時間は無駄なことばかりであるということです。
非常によくあるのが、テストに出ない部分ばかり勉強していて肝心の部分をおろそかにしているということです。これまで学校のテスト問題を大量に見てきましたが、テストというのは、教科書の頻出部分の上位20%を勉強すれば、80%得点できるように作られています。
試験によく出る部分をランク分けし、出る順にA、B、Cになるとします。Aを覚えると80点。AとBを覚えると90点。そしてCまで覚えると100点になるということです。
CまたはBばかりを覚えていて勉強しているつもりになっても、点数はいつまでも取れません。よく要領のいい子はいい点数を取るといいますが、彼らはAランクを覚え、そして次に時間があればBランク、そしてさらに時間があればCランクを覚えるのです。
ではランクを見切るにはどうすればいいでしょうか。一言で語ることは難しいのですが、あえて言うとすれば、「要するに何か?」という問いに対する部分がAランクです。それを説明するために必要な付属部分がBランク、さらに発展的に重箱の隅をつつくような難しく細かいことがCランクです。
樹木でいえば、幹と大枝がAランク、小枝がBランク、葉っぱがCランクです。何でも、「要するにどういうこと?」という発話をすると、おのずと核心をつかめてAランクを見いだすことができるようになります。
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