【パンプキンからのコメント】
中田様、嫁姑の問題の中でもこのような問題は、本当に古くて新しい問題ですね。帰省する親戚の接待で、長男のお嫁さんがキリキリ舞いし、その犠牲で皆さんが楽しい正月を過ごせているという家庭は結構あるようで、私は幼い頃よりよく耳にしていました。
これは私の独断と偏見ですが、嫁姑の力関係は、どちらに正義があるかというよりは、どちらが性格的に強いかで決まる場合が多いです。社会の常識が、こと義理の親子関係となると、ある種の緊張と遠慮と欲が微妙に絡んでズレてしまい、収まりどころが双方なかなか一致しません。
普通は義理関係だからこそ余計に気を配りながら、お互いに良い距離感を作っていくのだと思います。ところが、姑が極端に封建的だったり、お嫁さんが最初から婚家の人とは仲良くする意思がない等の非協調的な場合、他方は振り回されたり泣かされることになるわけです。お正月に限ってみても、この嫁姑関係については様々な声が聞こえてきます。
嫁への期待値と姑への期待値
ある家庭では、お嫁さんが明らかに嫌々、その夫(姑から見れば息子)について、「嫌々帰省している」のが判る態度をとるそうです。家族の団らん中のどんな話題にも、蚊帳の外の人間としての距離を保ち退屈気にします。家事手伝いも客としての域を出ず、常にヨソヨソしくて早く帰りたいという雰囲気がありありとか。
姑側は、正月も息子と孫だけ帰省して、自分たちと仲良くなる気のないお嫁さんは来なくてよろしいと言いたいけれど、それではますます自分たちと嫁は水臭い関係になって、息子家族のためによろしくなかろうと、言い出せないままだと言っています。
別の姑は息子が結婚したとき、お嫁さんが可愛いとか性格が良さそうだという以前に、息子の妻だというだけで、その人が可愛くて仕方がなかったそうです。
それで仲良くしたいのですが、お嫁さんからは電話もメールも一切きません。姑側から何かの機会にかこつけて数か月に一度、モノを贈ったりして連絡するのですが、何日も遅れて迷惑そうな返事がくるだけです。
お嫁さんがお正月に来たときも、姑は優しい姑ぶりをみせようと、自分が動ける間は、貴女は嫁だと思わず娘のつもりで寛ぎなさいと言ったそうです。(年配の姑のこうした一言は、裏表があることが多いのはご察しの通りです。)
そうしたら本当に、実の娘よりも動かず、お嫁さんはいつもデンと座っているだけです。
そんな姿をみかねた夫である息子が、あきれて小声で妻に言いました、「それでも一度は形式的にでも手伝いたいと母に言えば、君の点数も上がると思うけれど」。そうしたらお嫁さんは、「あら、ここは駆引きの世界なの?」と真顔で言い放ち、依然として動かなかったそうです。
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