【産業天気図・アパレル】高額品の回復鈍く低価格衣料も既存店伸び悩み、終始「曇り」止まり

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10年10月~11年3月 11年4月~9月

アパレル業界の景況感は2011年9月から1年間、終始「曇り」になりそうだ。消費の揺り戻しは見られず、低価格を強みに市場を拡大してきた衣料品専門店でさえ、既存店が10年に入ってからは停滞ぎみ。百貨店アパレル各社では、一部の高額品の売り上げに揺り戻しが見られるものの、売り上げ全体を押し上げるには至っておらず、V字回復は難しい状況だ。

各社とも09年後半から実施してきた在庫圧縮で不良在庫が少なくなっており、採算悪化を招く値引き販売を最小限に食いとめられている。残業抑制などのコスト削減策なども寄与し、業績が改善する企業も出てきそうだ。ただ増益といっても、リーマン前の水準に回復する水準でとは言えない。所得水準が高まり消費意欲はまだまだ低調で、本格的な回復は当面先になりそうだ。

ファーストリテイリングは、10年に入ってから国内ユニクロの売り上げが軟調だ。今期は、前期に業績を押し上げた冬の機能性肌着「ヒートテック」を1.4倍投入し売り上げの底上げを狙う。前シーズンは品切れ状態だった1、2月の機会ロスは防げそうで、年明けからは既存店は回復する可能性が高い。ただ、9月に残暑が長引いたことで正規価格での販売割合は前期実績を下回り、採算は悪化しそうで、利益面での貢献は限定的だ。

業界2位のしまむらも、暖かさを追求した機能性衣料の投入を拡大している。肌着だけでなく、アウターやボトムス、靴などにも機能性商品を投入しているのが同社の強みだ。だが、ユニクロがヒートテック素材を生かしたデニム「暖パン」を発売するなど、同市場への参入も増えており、差別化が難しくなっている。今後は、人口の多い一都三県のほか各県の県庁所在地などへの出店が増加し、1点当たりの効率を高めることでカバーすることになりそうだ。

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