リーマンショックのときは大量採用ができてよかった--牧野正幸・ワークスアプリケーションズCEO(第2回)

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 残りの半分も、2~3年以内にバラバラと入社をしてきます。トータルで7割は入社するので十分です。

現在、採用コストは十数億円と相当絞っていますが、最初は会社にブランド力もなかったので、いちばんかけた年は20億円くらいでしょうか。

頭数が増えれば自動的に売り上げが伸びるタイプの会社ではありませんが、優秀な人が増えれば領域が広がって製品の開発も加速し、3年後くらいには確実に売り上げがついてきます。状況が許せば採用に利益のすべてを使ってもいいと思っているのですが、上場しているので利益を全額使ったら怒られます(笑)。売上高の5~10%のコストを採用に充てています。

--教育より採用に手間やコストをかけるほうが理にかなっているとわかっていても、実行できない会社も多いと思います。

一流企業は教育が重要になってくると思います。なぜなら大手企業にはマネジメントに役立つマニュアルがたくさんあり、アーカイブをキャッチアップさせたほうが効率よく成長してくれるからです。

一方、当社は教育できる内容があまりなく、去年までやっていたものをどう壊せるが大きなポイントとなります。ベンチャー企業では、教育ではなく地頭が勝負。頭の柔らかさは教育できないので、選抜によって能力のある人間を見極めることが重要なんです。

当社よりも若い会社か、規模が小さい会社であれば、同じ方法論がとれるのではないでしょうか。マイクロソフトのビル・ゲイツ会長も選抜におカネを山ほどかけ、それ以外の教育にはおカネをかけないと言っていますよね。

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