日本のトイレは排泄するだけの場所じゃない! 35秒で丸見え!? スリルと感動のトイレ名所

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──トイレはカギがかかって中が見えないから危険ですね。また、そうでなくては困りますが。

マリトモ:最近、「スモークトイレ」というのがあるんですよ。海外では防犯対策のために普及していますが、日本でも徐々に設置されているようです。

大分県の商店街にある「スモークトイレ」は、ガラス張りで「電子カーテン」になっていて、中に入るとさーっと曇って外から見えなくなります。そして35秒でスモークが晴れて外から丸見えになってしまう。スリル満点ですよ。

──ええっ!?  いったいなぜ?

マリトモ:トイレの中で急に倒れてしまう人がいるからのようです。防犯というより、急病人対策かもしれませんね。

──でも35秒って早い気がします。最後まで用を足せるでしょうか。

マリトモ:35秒間、じっと身動きしない場合にスモークが晴れる仕組みなんです。だから動けばいいんですよ。

──手を振ったり上半身を揺らしたり? 落ち着きません!

マリトモ:トイレで倒れて命を落とす人って意外と多いんです。私が調べたところ、思想家のルソーはいきみすぎて倒れ、上杉謙信は脳溢血で倒れて亡くなったそうです。

──もし「スモークトイレ」があったなら……。では、最後にトイレでくつろぎたい男性ビジネスパーソンにお薦めのトイレを教えてください。

マリトモ:大阪の天王寺ミオというショッピングモールがお薦めです。男性用トイレがちゃんとそれなりの広さを確保して、フロアごとに異なるコンセプトで、演出も凝っています。そういった展開は男性用トイレではあまりありません。スタイリッシュな鏡、洗練された絵や写真などが飾られていたり、照明が凝っていたり、トイレの入り口に座れるスペースもあって、男性もトイレで一息つけると思いますよ。

ショッピングモール「天王寺ミオ」の男性用トイレ(大阪市)。写真提供:マリトモさん

 

上田 真緒 ライター、編集者

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うえだ まお / Mao Ueda

ビジネス誌、ビジネス書の編集者・ライター

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