上司の「とりあえずNO」を回避するには?

既存のルールの変え方には「コツ」がある

夏休みの朝のラジオ体操はなにを根拠に実施されるのか?(写真:V-MAX / Imasia)

 変化が激しく、仕事においてもつねに新しいチャレンジが求められる時代だ。しかしその一方で、新しいことをやろうとすると、旧来のルールに抵触してしまうことがある。特にサラリーマンにとっては、会社のルールや慣例の壁は厚い。新しいチャレンジと旧来のルールの板挟みの中で、ルールを変えていくにはどうすればいいか。

まず前提として大事なのは、「ルールを絶対視しない」ことだ。人は無意識に、既存のルールの枠内で物事を考えてしまいがちだが、それでは新しい発想は出てこない。そのルールがどの程度必然性のあるものなのか、疑ってみることも必要だ。

夏休み、何を根拠にラジオ体操に?

ルールは意外と絶対的なものではない、と実感したのは、小学5年生のときだ。当時通っていた小学校では、夏休み期間中、全校児童が地区班ごとにラジオ体操を実施していた。朝が苦手な僕はそれが苦痛で、友人たちからも同様の声が上がっていた。

そこで疑問に思ったのは、僕らは何を根拠にラジオ体操に参加させられているのか? ということだった。もちろん、そんな法律があるわけではないし、校則を調べてみても書いてない。校長に質問してみると、「何十年も前に各地区班が自発的に始めたものだろう」とのことだった。

ならば、と地区班会議でラジオ体操の廃止を提案したところ、多数決であっさり可決。僕の町内は全校で唯一ラジオ体操をしない地区となった。ただその結果、あまりに怠惰な夏休みになり、また、友人たちと遊ぶ約束をする場という大事な機能を思い知らされ、翌年には「自主的に」ラジオ体操を復活させることになるのだが……。

さて、サラリーマンが業務上のルールを変えるには、上司の同意が不可欠だ。僕も番組を制作するうえで、旧来のルールを変えたり、特例を認めてもらったりする必要に迫られることがしばしばある。上司を説得するうえで心掛けていることを、いくつか紹介しよう。

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