都内近郊に住むきみえ(45歳、仮名)が、入会面談にやってきた。メーカーに勤めるOLで、30代のときに結婚を考えた相手もいたが、36歳で破局。現在は85歳の母親と同居しているという。
結婚に踏み切れなかったのは、相手の金銭感覚の問題だった。
「フリーランスで仕事をしていた方だったのですが、大きなお金が入ると高い機材を買ってしまう。フリーにとって自己投資は大切なのでしょうが、貯金がほとんどなかった。フリーだから将来の保証もない。結婚の話が持ち上がったとき、そんな男性との生活では将来が不安になってしまった」
36歳だからまたすぐに付き合えるだろう
男性とは友達の紹介で出会った。最初は好きな気持ちが勝っていたが、そこから4年の年月が経ち、リアルに結婚生活をとらえたときに、OLの自分では寄り添えないと感じた。
同時に「まだまだ36歳なのだから、またすぐに付き合う人が現れるだろう」と、どこかで高をくくっていた。ところが、出会いがないまま気がつけば42歳になっていた。
「結婚をやめてからのことを振り返ってみると、まったく出会いもなかったし、男性から声をかけられることもなくなっていた。合コンのお声もかからなくなりました。歳をとるって、こういうことなんだなぁ……と。そこで、あせって大手の結婚相談所に入会したんです」
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