「SNSを使う人」は要注意!3大利点と重大NG1つ SNSに振り回されない「上手なアウトプット」
2つめは、「毎朝、いくつかの記事を、わたしをSNSでフォローしている人たちに紹介、シェアする」と約束していると、「情報収集を『続ける』という精神的な強制力が生じる」ということである。
「情報収集」というのは「たんなるインプット」であり、そのままでは仕事にはならない。わたしのような文筆業の仕事だと、原稿を書くこと、つまり「アウトプット」してはじめて仕事になり、収入が得られる。
原稿だけでなく、トークイベントへの登壇やメディアへの出演など、どれもアウトプットである。インプットしているだけでは、お金にはならない。
しかしこれを当たり前だと思ってしまうと、大変な「落とし穴」が待ち受けている。それは 「インプットをきちんと続けなければ、いずれアウトプットの源泉は絶えてしまう」ということだ。
「インプット」を怠ると「アウトプット」も枯渇する
実際、文化人や作家でも、そういう残念な人はよく見かける。テレビなどに出演してちやほやされ、何をしゃべってもありがたがられ、お金がジャンジャン儲かる経験をしているうちに「インプットがおろそか」になってしまうのだ。
同じことを繰り返し話すことしかできなくなり、自分の昔の名著の内容をただなぞったような劣化コピー本を出して荒稼ぎしようとするようになる。そうなってしまうのは、その人の「情報量が枯れ果ててしまっている」からだ。
そうならないためには、「知の泉」につねに「新鮮で清涼な水」を流し込んでやらなければならない。
山脈に雨が降り、深い森林に豊かにため込まれ、それが地下水となって流れ出して泉や田畑を潤してくれるように、「情報」というのは、わたしたちを枯れ果てさせないように潤してくれる大事な存在なのである。
「いくつかの記事を紹介する」ということを毎日の約束にしておくと、情報をつねに集めつづけ、新鮮なものに触れるということが、強制力をともなった日課になる。
意図しなくても、つねに自分の中に「新鮮な情報」をそそぎ込みつづけることができるのだ。
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