ですから先生たちは、そうならないように、新しい学年の新しいクラスでみんな楽しく幸せになってほしいと思いながらクラス替えをしています。子どもたちの人間関係がうまくいくようにすることが最優先事項なのです。
私も小学校の先生として何度も経験してきましたので、これは断言できます。もちろん学力、運動能力、生活、行動、親同士の関係なども配慮しますが、ダントツで一番なのが子どもたちの人間関係なのです。
というわけで、先生に頼めば、配慮してもらえる可能性は高いと思います。また、それが先生の知らない情報だった場合、内心「それはいいことを聞けてよかった」と思ってくれる可能性も高いのです。
依頼する場合には大人の交渉術が必要
依頼する場合には依頼の仕方がとても大切です。下手な言い方だと、「わがままな親」「モンスターペアレント」と思われてしまいかねません。そうならないためには、大人の交渉術が必要です。
大人の交渉術では、まず最初によい雰囲気を作ることが重要です。そのためには、「いつもお世話になっております。お忙しい中でお時間を取っていただき、ありがとうございます」などの挨拶は当然のマナーです。
次に、先生にとって心地よい話題を持ち出しましょう。
「うちの子は先生のことが大好きで、いつも家で先生のまねをしているんですよ」
「先生に受け持ってもらってから、学校が楽しくなったみたいです」
「先生の授業がとても楽しくてわかりやすいと言ってます。先生に受け持ってもらってから勉強が好きになったようです」
事前にこのような材料を探しておけば、無理なく自然に話題にすることができ、とてもよい雰囲気ができます。
そのうえで「実はご相談があるのですが……」という感じで切り出します。つまり、心配事があるので相談に乗ってもらうという形で進めるのです。先生も人間ですから、「クレームをつけられている」と感じられてしまうような切り出し方は得策ではありません。そして、担任の先生だけでは心許ない場合は、さらに学年主任にも伝えておくといいでしょう。
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