ニュースの達人が「あとで読むアプリ」使う5理由 「読み方のコツ」「情報収集の極意」一挙公開!

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「あとで読む」アプリ、とりわけ「ポケット」を愛用する理由について、最後に付け加えたいのは、「読みやすい」というメリットだ。

【理由5】「シンプルな画面」で読める

いったん「ポケット」に保存すれば、ゴチャゴチャして読みにくいウェブサイトの記事でも、「ポケット」内のシンプルなブラウザで文字を読めるように整えてくれる

文字が異様に小さいサイトなども、「ポケット」経由で読むのがおすすめである。ただし、改ページがある記事だと、2ページ目以降はシンプルなブラウザには表示してくれない。

なお、「ポケット」のアーカイブ機能は実際にはURLを保存しているだけなので、元サイトが記事を削除してしまえば読めなくなる。なので、大事な記事はコピペして、「ノーション」や「マイクロソフト ワンノート」「エバーノート」「グーグル キープ」などの「メモアプリ」に保存しておく。

しかし、この方法はけっこう面倒なので、わたしは、よほど重要な内容で「これは永久保存だ」と判断した記事だけを「ノーション」に投げ込み、そうでないものは「ポケット」でアーカイブするだけにしている。

そのほうが、スピーディーで手間がかからないからだ。

自分で「新しいニュース」を読み解く力を身につける

私が「あとで読むアプリ」、なかでも「ポケット」を愛用する理由について述べてきた。「ポケット」に保存した記事は、ガンガン読んで、そこから、「面白い」「重要だ」「斬新な観点だ」と感じた記事、あるいは「これは皆にすすめたら楽しく読んでくれるかも」と感じたものを、10本前後、毎朝8時にツイッターに投稿する。私はそれを日々の「基本動作」にしている。

そうするうちに、何かのタイミングで、「同じような記事を前にも読んだなぁ」と、記憶がよみがえることもある。

読んだ記事の内容を一言一句覚えておくことはできなくても、「こんな意味のことが書いてあったなあ」という、うっすらとした印象を頭の片隅に置いておくことは誰でもできる。その漠然とした記憶をたどるときには、「ポケット」のアーカイブ機能が意味を持ってくるのだ。

みなさんにもぜひ、インターネットから選んだ「良質な記事」を効率よく読み進め、整理・保存するために、今回紹介したノウハウを参考にしていただきたい。そして、こうして「読む力」のスキルを磨き、蓄積していった情報とあわせて、自分で「新しいニュース」を読み解く力になることを切に願っている。

佐々木 俊尚 作家・ジャーナリスト

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ささき・としなお / Toshinao Sasaki

1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。毎日新聞記者、『月刊アスキー』編集部を経て、2003年よりフリージャーナリストとして活躍。ITから政治、経済、社会まで、幅広い分野で発言を続ける。最近は、東京、軽井沢、福井の3拠点で、ミニマリストとしての暮らしを実践。『レイヤー化する世界』(NHK出版新書)、『そして、暮らしは共同体になる。』(アノニマ・スタジオ)、『時間とテクノロジー』(光文社)など著書多数。

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