ウクライナ侵攻「正しい情報」見抜くプロの読む力 「陰謀論、間違った情報」にだまされない秘訣
1つめは「専門家は専門家同士でつながっていること」である。
どんな分野でも専門家同士の交流があり、共同で研究したり共著を出したりシンポジウムで議論していたりする。そういう「人間関係」を見るのである。
たとえば、ある専門家がツイッターでほかの専門家のツイートをくり返しリツイートして、リプライで好意的なコメントを送っていれば「この人たちはつながっているんだな」とわかる。逆に、ほかの専門家とつながっていない「孤立した専門家」は避けるのが無難である。
どんな分野でもそうだが、プロフェッショナルにはプロフェッショナル同士の「敬意」がある。学問の分野では、専門家になればなるほど、腰が低くなることがある。
学会などの質問で「超」がつく専門家になればなるほど、壇上で発表している人に質問する際に「この分野は素人なのですが」と前置きしたがる現象は有名である。逆に、ほかの専門家を罵倒しているような人は避けたほうがいい。
学問分野では、専門用語はきちんと定義されていて、言葉の揺れは少ない。だから、「ていねいに専門用語を使っているかどうか」は、その分野の見識がきちんとある専門家かどうかの目安になる。
逆に「真実」とか「正体」とか「御用学者」とか「亡者」とか「ディープステート」とか、陰謀論にありがちな用語をひんぱんに使っているような人は、専門家ではない。
実は「スタート地点を決める」のがいちばん難しい
この「3原則」をもとに、ツイッターのリストを作っていく。最初に行うのは、「スタート地点」となるアカウントを決めることである。実は、ここがいちばん難しい。
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