玉塚社長、「挫折から再起」の全てを語る! ユニクロでの挫折、再起誓うローソン

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――大株主である三菱商事との関係は。

そもそも僕がいた旭硝子って三菱系で、当時も三菱商事とは取引をしていたし、同期や先輩もたくさんいて、よく知っている。改めて思うのは懐の深さ。垣内さん(垣内威彦・三菱商事生活産業グループCEO)は、ローソンの社外取締役で、月一くらいでミーティングもしている。これがすごく有益。流通全体の絵とか、原材料の仕組みとか、大きい流れで商売してるじゃない。垣内さんとの話はすごく大きな示唆をもらえる。

あとは人材の面。こんなポジションの人がほしいって言うと出してくれる。今20人くらいローソンに来てくれていて、なくてはならない存在としてがんばってくれている。三菱商事の人材、情報量、スケールの大きさは、ローソンにとって、大きなアドバンテージだと思う。また取引先である三菱食品からは、競争力がなければ買う必要はない、と言ってくれる。

商事からの監視やプレッシャー? そんなのはCEOをやっていたら、当たり前のもの。それより僕らの一番シリアスなステークホルダー(利害関係者)は加盟店。彼らはそれで食ってるんだから。僕らがダメな商品を出したら、彼らの手取りが下がる。一方、三菱商事は、戦略的なステークホルダー。もちろん監視もされているし、業績がすべてだから、僕がやっていることで企業価値が下がったら、黙ってないでしょう。でもそれはどこもそう。

柳井さんの講演には涙が出た

「柳井さんに講演を頼みに行く時は『絶対無理だろう』と思いながら、ローソンのスイーツを持って行った」(撮影:大塚一仁)

――ところで柳井さんがローソンの講演にきてくれたそうですね。

マネジメントオーナー(MO、複数店を経営するオーナー)と、部長や支店長、600人くらいでお迎えしたかな。柳井さんって絶対、講演受けない。僕がユニクロ社長をやっていた時も、たくさん頼まれていたけれど、絶対受けてくれない。大っ嫌いなの。でもMOって、経営者としての成長意欲がすごくある。だから柳井さんの話を聞かせてあげたいなと思った。

絶対無理だろうなと思いつつ、ローソンのスイーツとかたくさん持って、柳井さんのところへ行った。「何そんなにいっぱい持ってきてどうしたんだ」って言われて、「お願いがあります。うちは加盟店ビジネスで、加盟店の成長がローソンの成長なんです。一度でいいから柳井さんに、商売の原理原則を話してもらいたいんです。お願いします!」と言ったら、「きみに頼まれたら断るわけにいかないだろう」と言って、受けてくれた。

それで当日、たくさんいい話をしてくれたんだけど、一番感動したのは、謙虚なこと。柳井さんってすごい人でしょ。でも「日々一生懸命商売をされているローソン加盟店の皆さんの前で、何も偉そうなことは言えないですが、玉塚君から頼まれたので、大変僭越ながらお話させて頂きます」と。久し振りに柳井節を聞いたら、感謝の気持ちで、涙が止まらなくなってしまった。だって僕らローソンの加盟店のために、講演の大嫌いな柳井さんが一生懸命、話をしてくれてるのだから。

――先日柳井さんにインタビューをしたとき、「玉塚さんがローソン社長になったので、一緒に何か仕事をする機会もあるかもしれない」と言っていました。

本当!?いいこと聞いた。さっそく行こう!

「週刊東洋経済」11月22日号〈17日発売〉の「負け続けたプリンス 玉塚元一の逆襲」を合わせてお読みください)。

田野 真由佳 東洋経済 記者

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たの まゆか / Mayuka Tano

2009年に大学を卒業後、時事通信社を経て東洋経済新報社に入社。小売りや食品業界を担当し、現在は会社四季報編集部に所属。幼児を育てながら時短勤務中。

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