玉塚社長、「挫折から再起」の全てを語る! ユニクロでの挫折、再起誓うローソン

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 ――柳井さんは玉塚さんがユニクロに残ることを望んでいた。社長でなくなっても、ユニクロに残るという選択肢はなかったのか。

 最初にユニクロに入ったきっかけは、自分で商売をやりたいということだった。それとやっぱりこの会社は、柳井さんが思う存分やるのが一番いいと思った。社長を経験した人間が残って二頭体制になるのもよくない。

僕がもう一段成長するためには、やっぱり自分でリスクとって、何か事業をやらないかぎりダメだと思った。だからどんな商売でもいいし、すべて失ってもいいから、絶対に自分で何かやろうと思った。そうしないと、柳井さんに一歩でも二歩でも近づくことすらできない。それでたまたま澤田と一緒に(企業再生を支援する)リヴァンプを起業した。これはこれで波乱万丈だったけれど(笑)。

――柳井さんはお二人に「コンサルとファンドだけはやるな」と言っていたと聞きましたが(笑)。

僕らとしてはコンサルもファンドもやるつもりじゃなかった。リヴァンプってすごくユニークな会社で、僕は決してコンサルでもファンドでもないと思っている。

企業再生を担ったリヴァンプ時代

リヴァンプを玉塚氏と共に創業した澤田氏。玉塚氏のユニクロ入社のきっかけを作ったとも

ユニクロでは1997年頃、さらなる成長のために、経営陣をガラガラポンで総取っ替えした。それで俺とかいろんな人が入ってきて化学反応が起こった。

日本にはそういう可能性のある会社がたくさんある。すごい技術、ブランドを持っているが、少し経営の機能不全を起こしている企業。そういうところに突入して、会社をリヴァンピング(改良・改造)していくと。

日本って、まだまだ経営層の流動化が進んでないから、そういうことをチームでできるような軍団を作ろう、それは日本にとって重要なことだっていう、乱暴な仮説でつくったのがリヴァンプ。

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