自宅にいながら人事部へ質問--楽天が企業説明会をUSTREAMで生中継

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自宅にいながら人事部へ質問--楽天が企業説明会をUSTREAMで生中継

11月3日、2012年新卒を対象とする合同企業説明会「ITjobフェスタ」(主催:楽天)が都内で開催された。ブース出展は29 社。参加学生は昨年の同時期に開催されたイベントに比べて倍増の約1000人だった。

今回の説明会の特色は、出展企業のうち5社(※)が、企業講演と質疑応答をUSTREAMで生中継したことだ。

学生は、自宅で講演を聞くことができるだけでなく、ツイッターで質問することができる。会場内のスクリーンとパソコンの画面には、ツイッターのタイムラインが流れるので、他の学生がどんなことを質問しているのか、講演について感じていることがわかる。

会場で実際に講演を聞いていた男子学生は「タイムラインを見ることで、他の学生の質問や意見を知ることができて勉強になった」という。

リーマンショック以降、企業は採用予算を削減し、地方での企業説明会を見送ることが増えた。地方学生は説明会に参加するために、東京や大阪まで行かなくてはならず、交通・宿泊費負担が大きい。2011年新卒採用では、就活に数十万円をかけた地方学生のケースは珍しくなかった。また、航空運賃は高額であることから、夜行バスやフェリーで移動することが多く、体力の負担も大きい。

一方、企業としては、地方にも優秀な学生がいることはわかっているが、コスト削減のために採用できないというジレンマを抱えていた。

USTREAMによる企業説明会の放映は、地方学生と企業の双方が抱える問題を解決する手段となる。

説明会会場で多くの人の前で発言しなくて済むので、ツイッターを活用した質疑応答は今時の学生気質に合っている。地方学生だけでなく、東京圏や大阪圏の学生の利用も増えそうだ。長引く景気低迷、企業の採用コスト削減、厳しい就職状況などを受けて、今後USTREAMを活用した就職説明会が増加していくことだろう。

※生中継した企業
日本ユニシス、フューチャーアーキテクト、シスコシステムズ、日本電気株式会社、楽天

(東洋経済HRオンライン編集長:田宮寛之)

人事・労務が企業を変える 東洋経済HRオンライン

 

 

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