お互いそれなりにわかっているという前提ですので、面接では漠然とした一般論ではなく、その会社固有の事項に関していかに具体的に語れるかが重要になりますので、事前準備の際には具体例について入念に棚卸しをすることが求められます。
なお、実績や具体例を話す際に気をつけるべきことは、誤った認識の下で話をしない、ということです。たとえば「○○は私がひとりでこなしました」と言っても、実はその陰で周りや上司がかなりサポートしており、会社サイドの認識は「周りのサポートの下でうまく『担当業務』をこなしてくれた」のであれば、客観的に物事を見られない視野の狭い人といった評価になりかねません。事実はどうであったかを事前に念入りに棚卸しするとともに、事実関係についてあまり自信がないのであれば、言い方に気をつけるなどの工夫を、併せて行いたいものです。
問題点の指摘は解決策とセットで
一方で、具体的にといってもあまり根拠のない会社批判や個人的な攻撃(「あの上司は~」といったたぐいのもの)は決してプラスになりませんので、できるかぎり避けるべきです。
会社の抱えている問題点を指摘すべきだとは思いますが、その場合は具体的な解決策とともに言うべきであり、いくら内部を知っているとはいえ、単なる批判だけに終わらないようにしましょう。なぜならたいていの場合は「そんなことはわかっている。で、どうしたらいいと思うのか、その中であなたに何ができるのかを聞かせてくれ」ということになるからです。
また、「以前は臨時職員だったが今回は正社員で」というのあれば、当然、理由を問われます。臨時職員ということは当時はある程度、業務範囲が絞られていたのでしょうから、少なくともその業務の範囲においては完璧にこなしていたことと併せて、業務範囲を超える活躍をしていたなど、アピールできる実績があればあるほどよいと思います。
それに加えて、一度会社を離れている間に身に付けたスキルや経験から、次はどんな範囲でどのように会社に貢献できるのか、一度、在籍していたからこそリアルに語れるでしょうし、そうでないといけません。
たとえば先ほどの以前の実績においても、当時はこういうやり方をしたが、今ならばこんな方法もあると思うし、そのほうが時間もコストも節約できるなど、会社を離れている期間における成長を見せることができるとさらによいですね。
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