中国でも国産アニメ産業が自立へ、子供に中国産コンテンツを見せるようになった若い親たち


山谷剛史  ライター

このところ反日デモなどが報道される中国の若者たちだが、それでも彼らにとって日本のコンテンツ、すなわちアニメやゲームは重要な存在だ。
 
 10代~30代前半までの文化大革命の影響を受けていない新世代の彼らは、30歳前後であれば「一休さん」「トランスフォーマー」「花の子ルンルン」を、もうちょっと若いと「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」を見て育ち、ファミコン(の中国製の海賊機)で遊び、日本の文化に小さな頃から知らず知らずに浸かっていた。
 
 日本のコンテンツを見ることで、「ひらがなに触れた」「キャラクターを知った」というレベルにとどまらず、日本の街並みや部屋の雰囲気といったビジュアル的なものから、ストーリーから考え方に至るまでを知らず知らずのうちに頭にインプットされていった。

その影響は大きく、中国人が中国向けに作った初期のアニメやゲームは、日本のアニメやゲームからの呪縛がなかなか解けず、中国らしいオリジナリティがずっと出せないでいた。
 
 しばらくしてオンラインゲームの台頭と「武侠」と呼ばれる中国的中世ファンタジーの世界観が組み合わさったことで、中国製オンラインゲームはどれもが世界観についてオリジナリティを持つようになり、中国のゲーム好きの支持を得た。

だが、中国の若者が「ゲームといえば中国製オンラインゲーム」というほどになったかといえば、まだまだ日本のコンテンツの影響力はある。日本のゲームだらけのゲームセンターは健在だし、海賊版が簡単に入手できる生活環境から、中国の街中でニンテンドーDSで遊ぶ子供や、PSPで遊ぶ青年をよく見掛ける。
 
 海賊版ゲームショップでは、WiiやPS2の海賊版も売っていることから家庭内でも日本のゲームがそこそこ遊ばれていると思われる。

ゲームは中国のものがそれなりに人気だが、アニメに関しては日本の独壇場だ。
 
 YouTubeのような動画共有サイト「優酷(YOUKU)」「土豆(TUDOU)」などでは、「ONE PIECE(ワンピース)」「NARUTO(ナルト)」「BLEACH(ブリーチ)」などの日本のアニメが再生数で中国のアニメを圧倒する。

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