子の保育園時代こそキャリアアップすべき理由 「小一の壁」を乗り越えるための基盤を作る時

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
保育園時代がキャリアアップに最適である理由とは?(写真:maroke/PIXTA)
「子どもが保育園のときは熱を出したり、病気になったりして大変だけど、小学生になったら体も丈夫になるし、そのときにキャリアアップをめざそう」と考える人は多いと思います。しかし、その計画はなかなか実行が難しいようです。
3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』を上梓したファイナンシャル・プランナーの内藤眞弓氏のもとには、共働き夫婦が頻繁に相談に訪れるそうですが、「子どもの保育園時代にもっとキャリアアップにエネルギーを注ぐべきだった」と言う人と、「子どもが保育園時代にキャリアアップしておいて本当に良かった」と言う人の両方のケースがあるといいます。なぜ大変そうに思える保育園時代がキャリアアップに最適なのでしょうか?

第2子を出産しても仕事はセーブしなかった

2歳違いの姉妹を育てながら共働きをしてきたIさんは、「子どもがいたからこそ仕事も頑張れた」と言います。また、「保育園に預けていたからこそ、2人目を産もうと思えた」とも。いったいどういうことなのでしょうか。

『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

Iさんは「絶対に仕事はやめない」と固く決意をしていたわけではありませんでしたが、仕事は面白く職場の雰囲気もよかったことから、出産後も当然復帰するものと思っていました。

ところが、長女は熱を出しやすく、保育園で預ってもらえないとか、会社に着いたと思ったら保育園から呼び出しの電話が鳴るといったことが頻繁で、仕事を続けるのは難しいかもと諦めかけました。

ただ、病弱な長女と2人だけの毎日になることには不安しかなく、保育園の先生や経験豊富なママ友からの励ましや、アドバイスが得られる環境は得がたいものだとも感じていました。

そこで、会社と交渉して在宅勤務を認めてもらったり、夫と相談して病児保育を利用しやすいところに引っ越しをしたり、なんとかかんとかやり過ごしているうちに、1歳を過ぎたあたりから、長女は熱を出すこともなくなりました。

保育園ではプロの保育士さんが思い切り遊ばせてくれたり、季節ごとの行事もしてくれ、プロの栄養士さんが考えた献立を提供してくれます。「とても私にはできないことばかり」で、「私と1対1で過ごす毎日より、子どもにとっても良かったんじゃないかと思う」と言います。

次ページその後、Iさんは次女を出産
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事