また、お知り合いで働いている方にどんどん質問して、外からでは得られない生の情報を収集し、働くことの実感、業界や業種・職種の特徴や違いを把握することもできるでしょう。
たとえば、「事務職という選択」と書かれていますが、事務職にもいろいろあります。具体的にどんな仕事なのかを理解するために、それに近い仕事に従事している人から直接、聞くのは有益です。「実際にやってみたら何か違った」ということを防ぐ意味でも重要です。
万能な資格はない
ちなみに、資格や経験がないと就職できないかというと、そんなことは決してありません。第一、万能な資格や経験なんてものはありませんし、皆が皆、資格を持っているわけでもありませんよね。
また、ご自身の興味や仕事の延長線上での資格取得ではなく、就職のための資格取得というスタンスであれば、そう簡単に世の中、通用しませんし、そこまで無理する必要もないと思います。むしろ難関試験を通った有資格者でも職探しに苦労をしている現状があったりします(ただし、経理をやりたいなど明確な場合は、簿記を取っておいたほうが有利といったことは当然あります)。
資格自体も取るだけで満足するのではなく、有資格者間における差別化を考えて取り、その先に何をするか、今までの自分の経験とどういった相乗効果が期待しうるか、といった視点がないといけません。
ここでも重要なのはやはり、何をしたいかという将来的な視点と、何をしてきたかという過去の分析、そして、その資格をどう位置づけ、どう生かすかという複合的な視点です。そのプロセスを経ないと、どんな資格を持っていようと仕事につなげるのは難しいと思います。
Iさんはご自身が仕事のことで悩んでいるにもかかわらず、婚約を決めることができるなど、ゴールが見えれば確実に決断できる方だと思います。やるべきことが見えたら決断力や行動力があるのではないでしょうか。また、人生についてまじめに考えることのできる方なのだと思います。
ぜひ仕事についても、ご自身の仕事観やキャリア観を明確にして、エネルギーを正しい方向に振り向け、この先、幸せなキャリアとご家庭を築かれてください。応援しております。
※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。
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