たとえば、選択肢がひとつであれば迷う人はいませんよね。ところが、現在のように職種や職業の形態が多い状態では、何をどういった基準で選べばよいかわからないということになりかねない。その場合は、自分にとってやりたくないことやできないことを列挙し、消去法的に考えていくという手もアリだと思います。
「これがやりたい」という確固としたものがあればよいのですが、選択肢や情報が多すぎるケース、そもそも仕事とは何かがあまり見えていないケース、たとえば新卒で仕事を選ぶ際に、そういった消去法的方法をとっている人は少なくないでしょう。これも先ほど申し上げたとおり、まずは自分自身を知るというプロセスの一環です。
仕事を選ぶ際には、やはりそれぞれ向き不向きもありますし、興味のアリ・ナシもあるでしょう。そう考えると、長続きする仕事というのはやはり自分に合った仕事ということになります。
ただし、100%心地よい仕事なんて、そう簡単に見つかるものではありません。だからこそ自分自身をきちんと理解して、自分にフィットする要素の「なるべく多いと思われる」仕事を選択することが大切なのではないでしょうか。
ところで私の知り合いで、学生生活がすでに終わっているにもかかわらず、やはりアルバイトを転々とし、「何がやりたいかわからない」「俺の特技は酒を飲むことだけだ~」と言っていた人がいました。
そんな彼もふと思い立ち、某酒屋チェーン店にアルバイトとして入社し、その後、酒好きという特技(?)を生かして、社員として店長にまでなりました。これは極端な例ですが、自分自身をよく理解したうえでの行動と言えます。
周囲の人に自分の長所・短所を聞いてみよう
おそらくIさんの場合は、どこかの業界や業種で仕事が継続した経験がなく、資格取得もされていないので、自分が何をしたいか、何に向いていそうかを、今まで深く考えるチャンスがなかったのだろうと思われます。
なお、自分自身を知るプロセスにおいては、ぜひ周りの人を巻き込んで考えてみてください。自分が思っている自分と周りの評価は意外と異なったりするので、参考になると思います。「婚約中に」と書かれているので、Iさんをよく知るお相手に聞いてみましょう。
意外と自分の長所や短所は知らないものですし、ましてやそれをどう仕事に生かせるかもひとりでは浮かばないこともありますので、周囲との対話を通じて見つけていかれるのがよいと思います。
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