過去のことで悩むのはやめる一方で、なぜ今まで仕事が長続きしなかったのかについては、大いに考えるべきです。
さほど興味のない仕事に何となく就いて、嫌になってしまったのか。それとも次から次へとやりたいことに目移りして辞めてしまったのか。それとも対人関係のような問題で辞めてしまうのか。原因を探る必要があります。それをしないことには、この先、いつまでも同じことの繰り返しになるでしょう。
辞めた理由が自主的なのか、会社都合なのかによっても背景がだいぶ異なりますよね。原因が異なれば当然、すべきことも異なりますので、まずは過去の自分の行動をきちんと分析して、自分自身を理解することがスタートになります。
言い換えると、どういう仕事や状況、状態が自分にとって耐えがたいストレスのたまることであり、仕事が続けられなくなるのかをきちんと理解するのです。自分に合いそうな仕事を見つけるうえでの基準を作るため、基礎情報を収集するわけです。
「辞めた理由」を論理的に話す
「辞めた理由」は採用面接で必ず聞かれる事項だと思いますが、きちんと論理的な回答ができるか否かも採用の合否に大きく影響するでしょう。
「何となく」ではなく、こういった理由で辞めて転々としてきたが、今回はどこが違うのか、なぜ大丈夫なのか、それを話せるだけでも採用の可能性が少しは広がります。
同時に、やりたい仕事を探す努力をしましょう。相談の文章に「やれるような仕事」という記載がありますが、その表現からは仕事を探す姿勢という意味で若干受け身な印象を持ちます。経験がないことはこの先、経験を積んでいけばよいだけですが、本当にやりたい仕事を自分でわかっていない場合は、採用面接の際にどうしても真剣味が相手に伝わりません。
また、やりたい仕事は待っていて自然に巡ってくるものではないので、自分で何かしらの基準を持って行動を起こすしかありません。
とはいえ、よくあるのが「やりたいことがわからない」という悩みです。経験してみないとやりたいかどうかがわからない、という気持ちも理解できなくはありませんが、その背景には、選択肢や情報が多すぎて絞りきれない、そして自分に合う仕事を探す努力をまじめにしていない、ということもありそうです。
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