実は「寒いほど脂肪は燃える」冬に減量が有効な訳 コロナ太りは薄着になる前に解消できる…かも

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日本のあるグループによる実験結果もあります。10人の健康な若い男性たちを室温17度の空間に毎日2時間ずつ、6週間滞在させ、これを課されなかったグループと比較しました。すると、冷たい空間で過ごしたグループは、6週間で平均1キロの脂肪を落とすことができたのです。

これらの研究から、褐色脂肪が代謝のスピードを上げ、(白色)脂肪量を減らす可能性があるとわかりました。

毎日のシャワーに冷水をプラスしよう

「冷たさ」によって褐色脂肪細胞のスイッチが入るため、刺激を与えるのは比較的簡単です。次のことを試してみましょう。

•毎日のシャワーの最後の数分を冷水にする
•ときどき水風呂に入る
•毎日、室温を数度下げた部屋で数時間過ごす。その際にセーターなどを着ない
•運動はジムより屋外で。肌寒い日は特に自転車通勤をする

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寒くなると褐色脂肪が刺激されることに疑いの余地はありません。ですが、寒いところにいるのが好きな人はあまりいないでしょう。というわけで、実際に寒いところに行かずに、褐色脂肪を活発にする方法も調査が進められています。

例えば、唐辛子の成分であるカプサイシンを、6週間続けて若い健康な男性に錠剤の形状で飲んでもらったところ、代謝が上がることがわかっています。

食べものや薬の及ぼす長期的な影響は、これから定かになっていくでしょう。だからそれまでは、辛いものや冷たいものを食べて、冷たいシャワーを浴びようではありませんか。

マリエッタ・ボン 医師・医学博士

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まりえった・ぼん / Mariette Boon

医師。医学博士。内科専門医。ライデン大学メディカルセンターで褐色脂肪について研究。60以上の共著書があり、自身の研究によって数々の国際・国内賞を受賞している。写真左。

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リーズベス・ファン・ロッサム 医師・医学博士

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りーずべす・ふぁん・ろっさむ / Liesbeth Van Rossum

医師。医学博士。エラスムス大学メディカルセンターの内科医・内分泌学者、教授。肥満とストレスホルモンの専門家。肥満の根本原因の診断と減量のためのオーダーメイド治療法の診断において国際・国家的に指導する肥満センターCGGの創設者。130以上の出版物や書籍へ寄稿し、TEDxなどストレスや肥満の分野で多数の講演を行っている。2016年には「肥満流行の解決策」を発表、20以上の国内賞を受賞。写真右。

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