医師が「減量で食事制限は不要」と断言する根拠 欧米で使用されていた「やせ薬」が消えた理由
誰もが誤解しているダイエットのパラドックス
「食べる量を減らせばやせられる」。誰だってご存じのはずです。でも、これがなかなかできません。
そのために自己嫌悪に陥ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか? でも落ち込む必要なんて全然ありません。食事制限ができないのは当然のことです。
「食べる」という行為は、私たちが生きるうえで必須の行為。呼吸や心臓の拍動と同じです。意志の力でどうこうできるものではありません。医学的・生理学的観点からも、食欲は我慢できないようにできています。
そもそも、「食欲」とは何でしょうか?
まずダイエットを成功させるには食欲の仕組みを知らなければいけません。敵を知らずに戦いを挑んでも失敗してしまいます。
「食欲」とは、「お腹がすいた状態」です。つまり胃の中が空っぽということです。
では、胃が膨れればいいのでしょうか?
試しにお腹がすいているときに水をたくさん飲んでみてください。空腹感が消えましたか? いえ、依然としてお腹はすいていると感じているはずです。
つまり、お腹が物理的に体積として膨れても、空腹感は満たされません。
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