イタリア「100歳以上」が多い島の食事健康法 「ポリフェノール」が豊富に含まれる食品がカギ
“常識を超えた若さ”を保ち続ける人々
イタリアのサルデーニャ島をご存じでしょうか? 100歳以上のご老人の割合が世界有数の高さを誇る“超長寿エリア”です。それぞれが家族や友人と強い絆を持ち、歌や料理などの趣味を愛しながら死ぬまで働き続けて人生を謳歌しています。
また、南米ボリビアに住むチマネ族という原住民は、心臓病にかかる人が少なく、狭心症、心筋梗塞、動脈硬化などの現代人を悩ませる病気の発症率は限りなく低いそうです。80歳を過ぎたチマネ族の血管年齢は、先進国における50歳と同じレベルだったというから驚くばかりです。
彼らのように“常識を超えた若さ”を保ち続ける人々のライフスタイルを参考に、自身もいつまでも健康で若々しくありたいと思う人は多いでしょう。そんな私たちの「不老長寿」の願いをかなえるべく、科学者たちは研究を重ねてきました。
今回は、科学的に裏付けされたアンチエイジング(抗老化)の手段の中でも、近年、注目されている「AMPK食事法」を解説しましょう。
AMPKとは「肉体を効率よく使いなさい」と命令を出す「燃料センサー」のような役割を持つ酵素の一種で、このAMPKに働きかけることで、細胞のエネルギーシステムを調整します。
この「AMPK食事法」の大きなポイントが「フィトケミカルの導入」です。
フィトケミカルとは、植物に含まれるポリフェノールや含硫化合物(がんりゅうかごうぶつ)、カロテノイド、テルペン類、多糖類などの成分で、あなたの体内で「軽微な毒物」として働き、AMPKを通してホルミシスの活性につながります。
なかでも、最も簡単にAMPKを活性させられるのは、ポリフェノールの導入です。植物のポリフェノールは人体に毒として働き、AMPKを刺激。エネルギー効率やDNAの修復能力の改善、ミトコンドリア生合成の刺激など、私たちの肉体を細胞レベルから若返らせてくれます。
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