セレンディピティの「魔法」で道をひらく3秘訣 「なぜか運の良い人」が無意識にしている下準備
人生において重要な転機となるようなチャンスが、他の人よりも頻繁に巡ってくるように見える人と、そうでない人はどこが違うのか。
その秘密を解き明かし、幸運なサプライズの頻度を増やし、それを良い結果につなげるフレームワークをまとめた本『セレンディピティ 点をつなぐ力』がついに刊行された。
経済学分野で世界トップクラスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得し、起業家としても活躍する著者が書いた同書から、セレンディピティの3つの要素について、抜粋・編集してお届けしよう。
成功は本当に「運」次第なのか
人生のことはたいてい、バックミラー越しに見たときに初めて意味をなす。私たちは過去を振り返って、点と点を結びつけようとする。その場合、ランダムな人生の選択や偶然の出来事を、他の人に伝えやすいような説得力のある論理的なストーリーにまとめがちだ。
履歴書を見れば、誰もが一貫性のある合理的な計画に沿って生きてきたように見える。だが現実には、キャリアに対する明確なプランなどなかったかもしれない。あったとしても、幸運あるいは不運な偶然、予想もしなかったようなアイデア、出会い、会話によって、現実はまるで違ったものになったはずだ。
過去を振り返るだけでなく、未来を見通して点と点を結びつけられるようになったらどうだろう。偶然を存分に活かせるように、偶然が芽吹き、育つように土壌を整えられたらどうか。偶然に栄養を与え、育てる方法を知っていたら?
そして何より重要なこととして、偶然をより良い結果に結びつける方法がわかっていたらどうだろう。
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