「結婚する男女の激減」が招く日本の恐るべき末路 2020年の婚姻数は戦後最少の52万5490組

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婚姻数が激減する日本はこれからどうなるのか?(写真:cerisier117/PIXTA)

いま、日本の婚姻数(結婚するカップルの数)が激減しています。2020年の婚姻数は戦後最少の52万5490組でした。そして、2021年はさらに最少を更新する可能性があります。

コロナ禍の現在、婚姻数の減少はさほど世間に注目されていません。しかし、婚姻数が減ると出生数が減り、総人口の減少をもたらします。長期的には、経済・社会を大きく変える重大な出来事です。

今回は、結婚数の現状と将来の動向、その影響について考えてみましょう。

2021年の婚姻数は史上最少をさらに更新か

まず、婚姻数が現状どう推移しているかを確認します。2020年の婚姻数は52万5490組で、前年59万9007組から12.3%も減少しました。

減少の理由を厚生労働省の担当者は、「改元に伴う令和婚の反動や、新型コロナウイルス感染拡大の影響でカップルが結婚を先延ばしした可能性が考えられる」と説明しています。2019年の婚姻数は、令和婚で7年ぶりに前年比で増加していました。

2021年初めには、コロナが終息するという想定で58万組まで回復するという見通しがありました(リクルートブライダル総研、4月公表)。しかし、コロナが想定外に長引き、1~8月の婚姻数は34万1111組に留まっています(厚生労働省「人口動態統計月報」)。

秋以降の直近の状況について、婚礼関連サービスを提供するスフィア(名古屋市)の岩本直美社長は、次のように指摘しています。

「コロナが長引いて、『さすがにもう待っていられない』ということで、10月以降、延期していた結婚式に踏み切るケースや籍だけ入れるケースが増えています。ただ、地域によって回復に大きな差があります。東海4県で言うと、名古屋など愛知県の都市部ではかなり回復していますが、岐阜・三重・静岡の郡部ではまだまだ結婚式がはばかられるようで、戻りが鈍い印象です」

つまり、1~8月の実績と直近の状況を見ると、2021年は2020年の史上最少をさらに下回る可能性があります

【2022年2月2日17時40分追記】上記説明の正確性を期すために初出時から一部表現を見直しました。

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