「絵が下手な人」と「上手い人」、ただ2つの決定的差 「スマホ」を描けば、その違いが見えてくる

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「絵が下手な人」と「上手い人」の差、1つめは「立体感」を表現できるかどうかです。「スマートフォン」を描いてみると、よくわかります。

【決定的な差①】「立体感」の有無

みなさんは、スマートフォンをお持ちですね? 今まさに手にしている人も多いはずです。

便利ですが、まわりが見えなくなるほど人を夢中にさせる「スマートフォン」。こんな当たり前のように使っている身近なものこそ、「おもしろい絵の題材」になります。

スマートフォンの形は、いうまでもなく長方形です。しかし、ただ長方形を描いても、リアルな絵に見せることができません。なぜなら、そこには「立体感」がないからです。

スマートフォンの形「長方形」をそのまま描いた図。このままでは立体的な絵にはならない(出所:『誰でも30分で絵が描けるようになる本』)

では、どのように描くと、「立体的に」見えるのでしょうか。

スマートフォンを「立体的に」見せるワザ

私の「30分方式」の描き方では、対象を身近な「基本図形」に分解して「設計図」を作ることから始めます。

まず、左側に傾けた斜めの「長方形」を描きましょう。その後、最も高い位置にある右上の角を頂点とした「三角形」を取り除きます。

そうすると、右側の辺が左側の辺よりも短くなり、長方形の形は「ゆがみ」ます。この「ゆがみ」がスマートフォンに奥行きを与え、「立体的」に見せることができるのです。

長方形の左端には、スマートフォンの厚みを表す「細長い長方形」を描き込めば、絵がよりリアルに見えます。左下には、スマートフォンが台に反射して見えている「三角形」の像を描き入れましょう。

長方形の上辺から点線で示した三角形を取り除き「ゆがみ」をもたせることで立体的に見える(出所:『誰でも30分で絵が描けるようになる本』)

さらに、角に丸みをつけ、「アイコンボタン」を描き込み、光の方向を意識して「陰影」をつけると、美しい硬質感を表現することができます。

長方形に「ゆがみ」を持たせることで表現した奥行き、しっかりと描き込んだ縁の厚みによって「立体感」が表現され、まるで本物のような「スマートフォンの絵」を描くことができるのです。

陰影にメリハリをつけ、画面は薄く塗ってから指でぼかして仕上げた「スマートフォン」の完成図(出所:『誰でも30分で絵が描けるようになる本』)
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