読むべき「いいネット記事」、簡単に選べる5大秘訣 「偏りのあるサイト」も多い!プロの方法は?

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ネットメディアの中には、物事の本質を「深く掘り下げて分析」するような光る記事がある反面、「偏り」の強い記事も潜んでいる。それを見分けるためには、いくつかのポイントに注意して読む必要がある。

ごく普通の記事にも潜む「偏り」

ウェブのメディアは無数にある。信頼できるメディアもあれば、陰謀論ばかり書いているあやしげなものもあり、それは個人のブログにおいても同様だ。

政治的、思想的に「偏りが強いメディア」には注意して対応する必要があるが、それらを見分けることは案外難しい。

一見すると普通のニュースサイトだが、いつも特定の国を批判していたり、知的なタイトルを冠したサイトが政治的に強く偏った内容だったり、あるいは「深く掘り下げているように見えて、じつは陰謀論」といった場合も多くあるからだ。

「偏りが強いメディア」を見分けるための「絶対的な手段」はないと思われるが、数多くのメディアを読み解いてきた私の経験から「見分けるためのポイント」は次の2つだ。

【4】出来事の構図を単純にしすぎているもの、しかも断言しているものは見ない

「あなたの知らなかった、たったひとつの理由」といった単純な結論を前面に出して、しかも断言する記事には、違和感を持たざるを得ない。

「知に誠実な人」ならば、何かひとつの出来事に対して、必ず複数の原因を並べ、証拠や科学的根拠を探すなど、然るべきプロセスをたどったうえで、「本当の原因」を推測するはずである。たいていの社会の出来事は複雑で、因果関係もひと筋縄ではいかないものだ。

それゆえ、人を釣るような単純な結論を「ダン!」と書いて、しかも言い切ってしまう記事に出合ったら、慎重に対応すべきである。そんな明快な答えがすぐに出てくるのなら、人間社会はこんなに面倒なはずはない

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