読むべき「いいネット記事」、簡単に選べる5大秘訣 「偏りのあるサイト」も多い!プロの方法は?
ネットに流れる大量の情報の中から「良質な記事」を収集するためには「おかしな情報」を見極めて、排除していく作業が必要になる。
その大前提として、まずは世の中にあるメディアを「分別」しておくことを私は提案したい。
「水平」と「垂直」という分け方
世の中にたくさんあるメディアは、「ホリゾンタル(水平)メディア」と「バーティカル(垂直)メディア」の2つに分けて捉えることができる。ネットメディアに限らず、新聞やテレビなど、ほかのメディアにもいえることだ。
「ホリゾンタルメディア」というのは、「網羅的にさまざまな出来事を押さえている」メディアで、通信社の記事、新聞の一面や社会面、テレビのワイドショーやニュース番組などの多くがこれに分類される。ネットでは、情報を収集するのにニュースアプリを使っている人も多いと思うが、そういったニュースアプリもこれに当たる。
「ホリゾンタルメディア」は、物事を深く掘り下げるという目的には向かない場合が多いが、おおまかに世界を知るのには適しており、網羅的に情報を拾えるのでかなり便利だ。
「ホリゾンタルメディア」で広く情報を集め、「もっと本質を知りたい」と思うトピックを見つけたら、次の「バーティカルメディア」にシフトすることをおすすめする。
「バーティカルメディア」というのは、「徹底的に掘り下げて分析するようなメディア」で、紙のメディアなら専門誌などで、徹底的な取材と深い分析により制作されるドキュメンタリー番組などもこれに含まれる。
インターネットでは、経済系、社会系、学術系など専門分野に特化した各種メディアが挙げられるが、なかでも私がおすすめしたいのは、「専門家が書いている個人のブログ」や「専門家が発信するSNS」だ。
専門家の素晴らしい知見が縦横にしかも無料で読めるのは、ネット時代の恩恵だと実感している。
ここで気をつけたい問題が生じてくる。「ホリゾンタルメディア」にも「バーティカルメディア」にもいえることだが、「偏見」という落とし穴が潜んでいるという点だ。
「バーティカルメディア」のなかには、「深く掘り下げているようで、じつは『偏り』がある記事」も存在し、そのことを認識して扱わなければ、簡単に「陰謀論」などに陥ってしまうことにもなりかねない。
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