読むべき「いいネット記事」、簡単に選べる5大秘訣 「偏りのあるサイト」も多い!プロの方法は?
「ノマドワーキング」「キュレーション」などの言葉を広めたことでも知られ、2006年には国内の著名なブロガーを選出する「アルファブロガー・アワード」も受賞している。
その佐々木氏が、この度、『現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全』を上梓した。
情報があふれる時代に、どう「ネット記事」「SNS」などを読めばいいか、スマホで「気が散る」時代に、どう「書籍」を読みこなすかなど、自身が日々実践している「新しい時代の読み方」の全ノウハウを初めて公開した1冊で、早くも大増刷するなど話題を呼んでいる。
佐々木氏が「氾濫するネットメディアの中から『読むべき良質な記事』を選ぶ秘訣」について解説する。
ネット時代にふさわしい「新しい読み方」
もう10年ほど、私がほとんど一日も休まず日課にしていることがある。それは、およそ1000本のネット記事の見出しに目を通し、その中から「読むべき」と思う記事を10本ほど見つけ出し、毎朝8時にツィッターとフェイスブックでシェアすることだ。
私はテレビによく出演しているわけでもなく、大学教授などの肩書があるわけでも、有名な新聞や雑誌に連載があるわけでもない。ただ、知的好奇心にしたがって「さまざまな記事を無料でシェアする」という恒例行事を続けてきた結果、ツィッターのフォロワーは年々増え続け、いまでは78万人にもなった。
そして、いろいろな人からたびたび受けるのが、「あの信じられないぐらい幅広い分野の情報を、どうやって集めているんですか?」という質問だ。
それができるのは、決して私が「異能の持ち主」だからではなく、ただひたすら、「インターネット時代にふさわしい『新しい読み方』」を見つけ出し、「自分の『スキル』として体系化してきた」からにほかならない。
そのノウハウを人に教えると、「記事の読み方が革新的に変わりました」と感謝されることも、じつに多い。膨大なネット情報の中には、陰謀論や誹謗中傷といった「おかしな情報」もあふれているのが現状だ。「新しい読み方」の最初の作業として、メディアをふるいにかける必要がある。
「読む力」を鍛えるには、どのような点に注意してネット記事を選別したらよいのだろうか。そのポイントを解説したい。
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