ラオックスはいまや外国人でいっぱい ”14年連続赤字から黒字へ”羅怡文社長に聞く

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――今年10月1日から訪日外国人向けの免税対象品目の対象が広がり、食品や化粧品などの消耗品も免税の対象になりました。免税品目が拡大したことで、他の小売りも免税業務に参入しやすくなり、ライバルが増えるのではないですか。

 品目が拡大することで、お客さんは幅広い選択ができるので喜ばれると思う。ただ、具体的にどのくらいの影響があるか、まだ計算できていない。正直言ってお客さんも理解していない。今はどちらかというと円安が浸透していて、安く感じている。

免税は利権でもないし、難しいハードルでもない。食品や化粧品などにも拡大され、(競合他社が)参入することは、当然なことだし、いいことだ。免税は巨大なマーケットになるので、どこの会社というようなことではなく、みんなでやるのが当たり前だろう。

免税事業をどこよりも早く手掛けた

10月1日から免税の範囲が食品や飲料などにも拡大された。ラオックスでは化粧品売り場も目玉の一つだ

――様々な企業が参入する中、御社が勝ち残っている秘訣は何なのでしょうか。

団体客は観光の日程がビッシリ入っている。そうすると、1時間か2時間でほしい物を買う時、1人で10店舗行くのは大変だ。ラオックスは総合免税店なので、効率よく買い物ができる。言語も心配ないので、ガイドさんとしてもトラブルが少なく、安心する。

また、ラオックスは免税事業をどこの会社よりも先に手掛けていて、「免税もやりますよ」という他社と違い、インバウンド専門に近づいている。家電量販店でもデパートでも、海外向け商品の割合は数%で、1割を越えているところはあまりない。ラオックスは海外のお客さんに特化しているので、海外のお客さんのほしい商品のみを置く。家電量販店では、国内向けの商品がたくさんあり、それ自体はすごく魅力ある。ただし、海外仕様の商品は、一部しかない。ラオックスは家電も海外仕様がほとんど。我々は先駆者、専門の業者として、これからも進化していかなければならない。他社には負けたくない。

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