ラオックスはいまや外国人でいっぱい ”14年連続赤字から黒字へ”羅怡文社長に聞く
――2013年に年間の訪日客数が1000万人を越えました。日本では免税店ビジネスはかなり成長分野なのではないでしょうか。
今までは、日本のマーケットは日本人のためのマーケットだった。だが、その日本のマーケットは、日本人のためのマーケットから、徐々に海外の人も使うグローバル・マーケットになっている。そのプラス部分は、我々がやっている免税ビジネスで、成長性が高い。今年入国するのはおそらく1200万人超。マーケットはこれから非常に成長する。
特に中国の人は、昨年130万人来日し、おそらく今年は200万人。これから300万、500万、たぶん1000万人くらいが恒常的に日本に来る時代は、そう遠くない。かつて1980年代、海外のどこに行っても日本人ばかりだった。
ラオックスにも年間72~73カ国のお客さんが来るが、全体の5割強が中国のお客さんで、購買力も断トツだ。中国のお客さんの平均単価は5万円くらい。ラオックスは社員で10カ国語対応できるようにしているが、中国語と日本語、英語はいつでも対応できるようにしている。一番買ってくれる中国のお客さんを最重点でやっていくが、当然マイナス面もある。日中関係が悪い時は、中国からのお客さんが激減することもある。よりバランスの取れるように色々な国から来ていただきたい。
親会社の蘇寧電器の力も大きい
――中国からの来店客が多いのは、中国最大の家電量販店の蘇寧電器が親会社であることと関係があるのでしょうか。
連携することで信頼や安心感が上がることは確かだが、中国からのお客さんの数が増えていること(自体)が大きい。ただ、蘇寧電器とはアフターサービスで提携しており、日本のラオックスで買ったものを中国全土にある蘇寧電器に持っていけば、交換修理の受付ができる。これはラオックスだけのサービス。また、蘇寧電器の大型店舗を利用してポスターを貼り、ラオックスのことを紹介している。これからもラオックスのブランド知名度をさらにアップさせるため、当然、蘇寧電器の力も借りたいと思っている。
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