1:消費者心理をわからずにビジネスはできない
まず、これに尽きるでしょう。あらゆる「ビジネス」は、最終消費者の購入をゴールとする産業活動の連鎖です。消費者が買わなければどんなビジネスも失敗です。
いや、部品産業には関係ないとか、そもそも上司にどう気に入られるかのほうが大事だという人もいるかもしれません。でも、取引先が成功しないと受注も増えませんし、会社が傾けば上司に気に入られても意味がありません。結局、消費者心理が神様なわけです。
その消費者が、アイドルを選んでいるわけですから、アイドルの向こうに消費者の心理構造を読み解かなければ、ビジネスマンとしては失格です。
2:労働者心理をわからずにマネジメントはできない
次に、今やアイドルファンは10代の若者や、20代のニートやフリーターに限らず、あなたの職場にも社員として多くいるはずです。40代ともなると管理職や現場リーダーも多いと思いますが、彼らの気持ちがわからないで管理はできません。
だいたい、今の若い社員は、雇用の安定や、会社という共同体意識の鼓舞なんてオジサン的アメとムチには、うまく反応してくれません。だからこそ、今や、若手が辞めたり、病んだりは日常的な風景になったわけです。事態の改善には、何より彼らの心理構造を理解する必要があります。それから顔を背けて、モーレツ主義を振りかざして職場をブラック化してはマネジャー失格です。
3:物語の構築法をわからずに商品開発はできない
今や、商品要素を自社内で完全内製化できる時代ではなく、他社商品との差別化は極めて難しい時代です。その中で差別化をなしうるカギが、「物語」です。
たとえスペックは似たような商品でも、それに「物語」をまとわせることで差別化は可能です。同じサンマでも、「三陸産」という事情が東日本大震災からの復興という物語をまとうように、あらゆる商品やサービスにまつわる事情が「物語」の可能性をはらんでいます。
成功した現代アイドルは「物語」をつねに武器にしています。
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