札幌ドームは広い!しかもウェブサイトが◎ 12球団のホームグラウンドへ行ってみた<7>

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札幌ドームではショップを全くチェック出来なかったので、東京へ戻ってあらためて球団のサイトと球場のサイトをチェックしてみて、またもや驚いた。球場のサイトがすごいのだ。

まず施設案内のサイトが詳細かつ使いやすい。球場内のどこにどんな施設があるかが詳細に載っている。コインロッカーに至っては、サイズや個数、値段まで載っている。

ショップの見取り図もPDFで出力できるボタンがあり、印刷して球場に持参出来る。球場へのアクセス説明も実に親切で、地下鉄福住駅の時刻表へのリンクまで貼ってある。

さらに、今後の球場の設備投資計画まで事細かに載っている。トイレの洋式化は現在洋式トイレ率84%を達成していて、今オフにさらに追加工事を行い、90%に引き上げるのだという。

これだけ親切な球場サイトは類を見ない。ディスクロージャー優良企業大賞を授与したくなるほどのレベルだ。

球場が球団の親会社グループ保有、もしくは広島やロッテ、楽天のように飲食収入や看板広告収入を支配できない場合、通常は球団側が集客のために望む改修を、球場はなかなか受け入れない。設備投資リスクを負うのは球場側。集客への改革意欲に多大な温度差が生じる。だがここでは球場側の体温が、3セクの悪しきイメージを粉砕するほど高い。親会社グループが球場を保有していても、球場経営会社は通常ここまで体温は高くない。

強力な日ハムの集客力

筆者はこのあと、8月29日に東京ドームで開催されたロッテ戦も観戦しており、東京ドームの1塁側は内外野ともに日ハムファンが埋め尽くした。さすがに4階席を埋めるまでには至らなかったが、日ハムの集客力は北海道だけでなく、東京でも極めて高水準だ。

北海道の地元のテレビ関係者によれば、日ハムの中継の視聴率は、「どの放送局で放送しても大体16~18%」だという。

球団経営会社・北海道日本ハムファイターズの過去4年間の当期純利益は、2010年12月期が1億円、2011年が3億4500万円、ダルビッシュの移籍金が親会社決算を救った2012年12月期は26億8100万円。そして直近の2013年12月期は2億7400万円。

筆者が今から4年前の暮れ、週刊東洋経済に執筆する記事のため、当時球団社長だった藤井純一氏に会った際、藤井氏は、「親会社から受け取っている広告宣伝費は、球団の価値に見合う正当な対価だと思っている。」と胸を張った。

その球団の価値創造は、球場の協力ぬきにはなし得ないものだったように思う次第だ。

伊藤 歩 金融ジャーナリスト

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いとう・あゆみ / Ayumi Ito

1962年神奈川県生まれ。ノンバンク、外資系銀行、信用調査機関を経て独立。主要執筆分野は法律と会計だが、球団経営、興行の視点からプロ野球の記事も執筆。著書は『ドケチな広島、クレバーな日ハム、どこまでも特殊な巨人 球団経営がわかればプロ野球がわかる』(星海社新書)、『TOB阻止完全対策マニュアル』(ZAITEN Books)、『優良中古マンション 不都合な真実』(東洋経済新報社)『最新 弁護士業界大研究』(産学社)など。

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