次のθ(theta)からμ(mu)までまとめて見てみましょう。
ι(iota)は日本語では「イオタ」と言いますが、英語ではiを/aɪ/(アイ)と発音します。それから、oはアメリカでは/oʊ/(オウ)、イギリスでは/əʊ/(エウ)と読みますので、iotaは「イオタ」ではなく「アイオウタ」のように発音します。ただし、最後のtはアメリカでは弾き音になることが多いです。
θ(theta)はβ(beta)と同じ法則ですが、初めの子音はthですので、軽く舌を上の前歯に添えて出す音/θ/(ス)です。お気づきかと思いますが、この発音記号/θ/がまさにθ(theta)なんです。κ(kappa)とλ(lambda)は、/æ/(エァ)の音に注意しましょう。λ(lambda)はlamb(子ヒツジ)の読み方と同じようにbは発音しません。
用例で思いつくのはθ(theta)が発音記号のほかに、数学で角度を表すこと。それからμ(mu)が国際単位系の10-6(100万分の1)を意味する「マイクロ」を、λ(lambda)が電磁波の波長を表すことなどです。また、スポーツ用品の「カッパ」ブランドは、ギリシャ文字のκ(kappa)に由来するそうです。意外に多くのところでギリシャ文字が活用されているんですね。
iotaは、実際の英会話で、慣用句として登場することがありますので、ぜひ覚えておいてください。ι(iota)がギリシャ文字の中でいちばん小さいことから、英語ではnot … [ an / one ] iotaで、「少しも~ない」という意味を表します。例文を見てください。
この表現は、iotaを使って打ち消しを強調していますので、強く否定しているニュアンスとなります。また、トーンによっては皮肉っぽく響くこともあります。
オミクロンとオメガの密接な関係
次はν(nu)からρ(rho)までを見てみましょう。ο(omicron)はここに入っています。
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